2017.07.24 更新
コラム:ストレッチでセルフケア
スポーツをやっている方は馴染み深いストレッチですが、
普段は身体を動かさない方だと今いち、効果が感じにくいと思います。
そもそもストレッチってなんのために、どういう効果を期待してやるの?
また、日常で簡単にできるストレッチの方法についてお話します。
運動不足で身体の慢性的なこりや疲労に悩む皆さんと一緒にがんばるつもりで、
ストレッチについて考えていきたいと思います。
ストレッチの一番の効用は、緊張した筋肉を緩めることです。
つまり実際に行っている伸ばす動作ではなく、
伸ばした後に起こる筋肉の緩みが大切です。
筋肉を伸ばす動き → 筋肉が伸びているという情報が脳にいく →
「筋肉がかなり伸びているから、緩んでね」という指令がストレッチした筋肉に届く →
筋肉が緩む
というメカニズムが大切です。
言葉を変えれば、いくら一生懸命筋肉を伸ばしても、
「その情報が脳に行かず、筋肉を緩めてという指令も出ない」
という状態では、意味がないわけです。
(ちなみに寝不足だと足がつりやすいのは、このメカニズムを脳がうまく行えないためです。
他にも理由はいろいろありますが)
ストレッチでセルフケアをするときに、どんな効用を期待するのか?
①凝っている筋肉自体を緩めて血行を良くする。
これは、皆さん、想像がつくと思います。
でも、もうひとつ
②筋肉のバランスを変えることによって、姿勢を変える。
という効用もあります。
猫背の方は首や肩がこりやすいですが、
首や肩、胸の筋肉をストレッチするのも有効です。
そもそも背中が丸まりにくい姿勢になるためには、
足の筋肉のストレッチが非常に有効です。
患者さんを診ていると、
お尻が下に下がっているため、下半身の重心が後ろに片寄り、
身体が倒れないようにするために肩を丸めて首を前に突き出す姿勢でバランスをとっている、
そういう姿勢の方が非常に多いです。
このお尻が下がってしまっている状態を、専門用語で「骨盤が後傾している」と言います。
この姿勢を直すためには、骨盤をグッと前に引き上げて身体の重心を変えることが大切です。
具体的には、
①足、特に太腿の後ろ側の筋肉のストレッチ
②お腹の筋肉のストレッチ
をやるといいです。
「毎日、続けるのは大変だなあ」
という方は、
まずは、段差につま先だけをのせて斜めに立つ動きをしてみてください。
これで、ふくらはぎの筋肉が伸びます。
ふくらはぎの筋肉が伸びると身体全体の血行がよくなるので、肩こり首こりが改善されます。
テレビを見ながら、料理をしながらで、まったく構わないので、やってみてくださいね☆
まんまーる鍼灸院では、患者さまひとりひとりの症状や目的に合ったストレッチの指導も行っています。
気軽な気持ちで聞いてみてください。
今日から、セルフケアを始めてみましょう☆
まんまーる鍼灸院