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【不妊の知識①】基礎体温についての基本知識

2017.08.01 更新

基礎体温についての基本知識を分かりやすく解説。

 

当院には、たくさんの不妊に悩む患者さまが来院されています。

基礎体温はその方の身体の中の状態をある程度知らせてくれる、女性にとっては非常に重要な情報です。特に不妊治療は、ある程度基礎体温を目安にして治療を行うので欠かせません。

「妊娠を意識するまではかったことがなかった」「気にしたことがなかった」という方も大勢いらっしゃると思います。

そもそも一体なぜ、生理周期に合わせて体温が上がったり下がったりするのか分からないというかたがほとんどだと思います。

今回は基礎体温の基本的なメカニズムについてお話したいと思います。

 

女性の月経周期は一般的には25日~30日だと言われています。

今回は28日周期を例にしてお話ししたいと思います。

一周期は4つの期間に分かれます。

月経期(生理出血がある期間。1日目~5日目くらい。体温は低い)

低温期(生理が終わったあとから排卵まで。6日目~13日目くらい。体温は低い)

排卵期(13日目~14日目くらい。低温期よりも少し体温が下がる)

高温期(排卵したあとの期間。体温が低温期よりも0.3度~0.6度ほど上昇する。15日目~28日目まで)

 

月経期~排卵期までが体温が低く、排卵後の高温期は体温が上昇する。

基礎体温は一般的には、このような形になっています。

非常に簡単な説明ですが、それぞれの期間の役割は、

月経期(前回の子宮内膜を捨てる、子宮の掃除期間)

低温期(新しい卵を育てている期間。卵がじょじょに大きくなる。)

排卵期(大きくなった卵のうち、一番いいものから排卵が行われる。)

高温期(子宮が妊娠に備えて、準備を整える期間。卵のベットである子宮内膜が厚くなる)

このようになっています。

排卵後の卵の殻が変化した「黄体」が出すホルモンが、体温を上昇させたり、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜を厚くしてくれます。

 

基礎体温で大事なことは、体温の数値自体ではありません。低温期と高温期の差です。

高温期も高ければ高いほどいいというわけではありません。

低温期と高温期の差は0.3度~0.6度が望ましいと言われています。

 

基礎体温や生理周期はホルモンが全てコントロールしていますが、ホルモンのバランスはちょっとした環境の変化や心境などで崩れることが多いです。現代は運動不足やストレス、血行不良などで乱れているかたが多いです。

当院の治療では、このようにちょっとした要因で乱れやすいホルモンバランスを整えて、妊娠しやすい身体作りを行っています。

                     

                          まんまーる鍼灸院

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