2014.11.30 更新
土踏まずの話
昨日、とっても足底の固い靴をはいて歩きまわったら、足全体が疲れて、腰も痛くなりました。失敗・・・。
足と腰と関係があるのか?
あります☆
腰痛や膝の痛みを訴える患者さまの足を見ると、大抵、ふくらはぎは疲れて弱くなっていて、スネはパンパンに腫れていて、足首が固定されたみたいに固くなっているという方が多いです。そして、足裏も疲れて、土踏まずがうまく機能していない・・・。
人の体を一番下で支えている足裏は、体の中でも強い箇所です。縦型アーチと横型アーチがクッションになっていて、歩いたり走ったりしているときの衝撃を、いつも吸収してくれています。足裏が弱くなってうまく働いてくれないと、その上にある足首、膝、腰、はては頸にまで、衝撃が直接行ってしまいます。足裏がやっていてくれていた、歩いているときの微調整も膝や腰がやらなくてはいけなくなるのですが、膝や腰は本来そういった働きが少ないために、足裏の助けがないとすぐに痛くなってしまいます。
地味に見えて、足裏ってとても大切な働きがあるのです。(特に土踏まず。)
ただ、十代、二十代の患者さまを診ると、土踏まずのない子が増えたなあ、と感じます。土踏まずは足首を内側に返す筋肉と、足の指を動かす筋肉が協力してアーチを作っています。この筋肉が弱いと、アーチが落ちてきて、土踏まずはなくなってしまいます。
便利になったぶん、外を歩いたり、走ったりすることが少なくなったのかな?と思います。
あとは裸足で土の上を歩いていると、かなり鍛えられるのですが、今の世の中じゃなかなか難しいし・・・。
オススメは、足の指を使ってタオルを引き寄せる運動(タオルギャザーと言います。) 足の指が鍛えられます。
患者さまによくお話するのですが、「足の指でじゃんけんができるのが理想です。」と言っています。
無理です。と思った方、安心してください。佐藤もできません(笑)。
実は、できなくてもいいんです。じゃんけんをしようと思って、足指を動かすとそれだけでも筋力を使っていますので、できないなりにやってみても効果ありです。
ぜひ、やってみてください。固い方は、指がつりそうになりますのでご注意。
腰や膝が慢性的に痛む方は、普段はいている靴を見直してみてください。足底の固い靴は、腰痛、膝痛の大敵です。柔らかいクッションが入っていて、土踏まずを形作ってくれるような靴がおすすめです。