コラム:「気」を動かす
2015.09.05 更新
コラム:「気」を動かす
「気」と聞くと、ちょっと怪しい感じがしてしまいますが・・・。
東洋医学のこの「気」という概念は、実はわたしたちの日常にしっかりと溶け込んでいます。
「あの人とは、気が合う」とか
「あの人は、気が小さい」とか
「言ってしまったことを、気に病む」とか。
「病気」という言葉も、「気が病む」と書きますものね。
見えないし、触れることもできないのだけれど、感じることはできるこの「気」というもの。
東洋医学では、人間も含めて地上の全てのものは、気でできていると考えます。
人の身体は気でできているので、気を動かすと身体は変化するのです。
わたしたち鍼灸師は、鍼やお灸を使って、人の身体の中で滞留していたり、逆流していたりする気を整えます。
なんて言うと、何だか大げさかつ不思議に聞こえてしまいがちですけれど、実は人はみんな日常的に他人の気を動かしています。
実は、患者さんと話が盛り上がって楽しく話したときは、わたしも身体の調子が良くなっています☆
患者さん「肩こりがとれて、身体全体が楽になりました。ありがとうございます」
さとう「それは良かったです。(わたしも身体がすっきりしました。ありがとうございます。)」
なんてことが、往々にしてあります。
意識的かつ、自分が思ったとおりに気を動かすのは勉強と訓練が必要ですが、「気を動かす」こと自体は誰もが日常的にしていることなんです。
気がバランスよく滞りなく体内を循環している状態が、心身が健康な状態です。
根本的に強い身体になるには、鍼灸がおすすめです☆