2014.12.22 更新
日記&お知らせ
お知らせ:明日、12月23日(祝)は、10時~12時30分 14時~17時まで開院しています。(最終受付17時)。
何かありましたら、ご連絡ください。
昨日は、社団法人北辰会の勉強会があったので東京都大田区の大森まで行ってきました。
北辰会は本部が関西にあるのですが、昨日は会の代表・藤本蓮風先生が関東支部でいらして講演してくださいました。
昨日の症例は「胆管癌」でした。60代の男性が胆管癌と診断されて、カテーテルで胆汁を排出したり、抗がん剤治療を受けたりしていたのですが、その治療法に限界を感じて、通院していた大学病院の先生に相談したところ、「鍼灸で治療してみたら」と蓮風先生を紹介されて来院したという経緯でした。
「本当に腕があれば、大学病院の先生が患者さんを紹介してくれるんですよ、皆さん」
と、蓮風先生がおっしゃっていましたが、本当にその通りだなと思いました。
「本当に効く」と分かれば、重病・難病を見ているドクターや実際にその病気にかかっている患者さんも信頼してくれるんだなと、強く感じました。
北辰会で理事を務められている内科医の村井先生が、西洋医学的な見解を丁寧に説明してくださったのですが、胆管癌は癌の中でも発見が遅れることが多く、そのため発見されてからの生存率がかなり低い、癌の中でも特に難しいものらしいです。
胆管は肝臓から胆嚢に枝分かれして、膵管と合流して十二指腸につながる管なのですが、この管にできた癌を手術でとりのぞけと言われてもかなり難しい。
一年生存率が22パーセントだそうです。(ちなみに乳がんは90パーセントを越えるそうです。)
この方は2014年の2月に初診で蓮風先生のところにいらして、未だに元気に来院されているそうです。
人間の生きる力というのは本当にすごくて、そして鍼灸というものはその力をいい方向へ向けるためのものだと思っています。
西洋医学の治療もとても重要だし、必要なものだとは思います。
ただ、人間がいくら薬や何かでコントロールしようとしても、自然が何万年もかかって作り上げた生体の本来の力というものには及ばないんじゃないかなと思うのです。
鍼灸には本当に今の医学とはまったく別の力・良さがあるので、それが少しでも色々な人に分かってもらったらといつも思っています。
さとうも一日でも早く、どんな症状の患者さまからも信頼されるような鍼灸師になりたいです。
そのためには、精進あるのみ、勉強あるのみですね。
がんばるぞ☆