東洋医学的に診る膝の痛みの原因

カテゴリー: 首肩・腰・膝など関節
投稿日:2025年8月26日
ある日、突然現れる膝の痛み。
当院でも痛みに悩まれて来院される患者さまは多いです。
中には痛くなるのが怖くて、外出することそのものを止めてしまう患者さまもいます。
膝の痛みの原因としては、一般的には軟骨の摩耗や血行不良、体重の増加などを指摘されることが多いです。
当院では痛みがある膝を見るだけではなく体全体のバランスや体の内部からの影響も含めて体を見て、痛みの根本的な原因にアプローチする鍼灸を行います。
膝の痛みは以下の原因によって起こることが多いです。
①腰や股関節など、他の関節の不調から影響を受けている
人間の下半身で一番強い部分は腰です。上半身を支える腰に弱りや痛みが生じると、腰は負担を減らすためにお尻の横の股関節に力を逃がします。
体の横側にある股関節で体を支えると自然に膝もO脚気味になります。O脚気味になった膝の内側は上下から圧迫されるように力がかかるために痛みが起きやすくなります。
この場合は根本の原因である腰を治せば、自然に膝に負担がかからなくなり痛みがなくなります。
②足首など、膝と協力して動く関節が固い
膝に限らず、体は動く時にその部分だけで動くわけではありません。
歩く時、階段を上る時、他の場所と連動して動きます。
膝と協力関係が深いのは、股関節、足首、足の指などです。
これらの関節を動かす筋肉が張って動きや柔軟性が落ちると、動く部分が自分の働き以上の働きをしようと無理をします。
その結果、無理を重ねた場所に痛みが生じます。
この場合は、股関節、足首、足の指などを動かす筋肉に柔軟性を取り戻すことで膝の痛みがなくなります。
③胃腸など内臓の弱りから、膝関節の血流が悪くなっている。
意外なことに、内臓の弱りが関節に影響することもあります。
膝は特に胃腸の影響が大きいです。
胃腸が疲れると、膝の伸ばす太ももの前側の筋肉や膝関節に着く太ももの内側の筋肉が固くなったり、衰えてきたりします。
結果、膝の血流が落ち、関節の動きが悪くなります。
膝の痛みの原因としてよく見るのは上記三つですが、細かい要因はお一人お一人の患者さまによって違います。
当院では患者様の体を細かく見て、具体的な症状を詳しく伺うことで、症状の根本的な原因を突き止め治療を行います。
日常的に悩まれている痛みや症状がありましたら、ぜひ一度ご相談にいらして下さい。